標高2,592m 日本百名山No,86
南アルプス主脈最南,2,500m峰の最南端
テカリと光る光岩,日本最南の這松
2024年のGWは南アルプスの光岳に行ってきました。
残雪期のアルプスは初めて、しかも腰痛が治りきらず
あまり無理をしないことを念頭に登ってきました。
アプローチ
GWの渋滞を避けるため5/2の夕方に出発して
その日は浜松のインターネットカフェ泊。
翌早朝に出発してひたすら国道152号線を北上します。
川に沿い曲がりくねった気持ちの良い道を進みます。
下栗の里の南の林道に入ると入口に
この先通行止めの看板があります。
なぜかこの時看板を無視してしまい進んでいくと、
当然、通行止めで引き返すことに。
無駄に時間をロスしてしまいました。
この後、上村小学校の脇の道に入り
度々出てくる案内の通りに進みました。
斜面に点在する集落をいくつか通り絶景の中を行きます。
7:40分頃やあーっと柴沢ゲートに到着しました。
駐車場は30台ほど停められますがほぼ満車でした。
腰痛があるためゆっくり準備をして体をほぐして出発します。
林道を少し進むと崩落部があり山側斜面に迂回路が作られていました。
その後は沢沿いの林道を気持ちよく歩いていきます。
光岳登山開始 まずは易老岳を目指す
易老渡に到着しました。
ここで聖岳方面の道と分岐します。
少し休憩を取り9:00頃にやっと光岳登山開始です。
赤い鉄橋を渡り登山道を進みます。
苔むした新緑の明るい森の中へと入っていきます。
踏み跡、ピンクテープがしっかりとあり安心して登れます。
かなりの急登をジグザグに切った道を進んでいきます。
絨毯の様な分厚い苔。
緑が濃く溶け込んでいる空気が美味しい。
所々で崩落の跡がみられます。
南アルプスが隆起し続けている影響なのでしょうか?
壁のように聳える斜面を見上げるとスカイラインが見えてきました。
ほどなくして尾根の上に出ました。
勾配が緩く歩きやすい箇所が出てきます。
あまりに急登が続いたのでどうしようかと思いました。
どうのしようもないのですが……
展望はありませんが木々の間に見える空は青くて気持ち良いです。
立ち枯れた木々が目立ってきました。
勾配が緩くなり稜線の幅が広くなってきます。
面平という場所に到着しました。標高1,480m
木陰を吹き抜ける風が気持ちの良い場所です。
展望はありませんが休憩を取ります。
幅の広い尾根道を進んでいきます。
勾配も緩く吹き抜ける風が心地よいです。
木陰の登山道を快適に進みます。
登山道わきの小さな花にも目が向きます。
まだ楽なので余裕があります。
易老岳までは細かく番号が振られた看板があります。
易老渡が1で面平が10、易老岳が30だそうです。
私はほとんどの看板を見落としていました。
もったいぶってチラリとしか見えない光岳。まだ距離がありそうです。
雲の感じは夏山のそのものです。
三角点に到着しました。標高2,254mです。
だいぶ登ってきました。
三角点を過ぎるとチラホラと残雪が現れはじめます。
細くなってきた尾根道を進むと
傾斜が緩くなり尾根の幅が広がってきました。
易老岳に到着です。
で山頂標識は?
山頂はこちらだったようです。標高2,354m
立ち枯れた木々が寂しい雰囲気です。
寂びれた感じの山頂ですが休憩を取ります。
南アの主稜線を光岳小屋へ
ここから南アルプスの主稜線を歩きます。
光岳に向けて主脈を縦走します。
稜線にはしっかりと残雪が出てきました。
この辺りでチェーンスパイクを着けて先に進みます。
視界が開けて奥に光岳が見えます。
標高が高くなり新緑の雰囲気は全くありません。
荒涼とした景色の稜線を進みます。
景色のせいか、疲れからか、腰が気になってかテンションが上がらず
この区間はCTよりかなり長く感じました。
三吉平に到着です。
森林の中の平らな場所です。
仕方なくビバークをするならここでしょうか?
三吉平を過ぎると登山道は谷に入っていきます。
残雪が多くなり景色も一変します。
谷を上り詰めていきます。
トレースがとっ散らかっていてたまに変なところに誘導されます。
急な斜面をゆっくり上ります。
夕方に差し掛かり雪もベチャベチャで足の裏に団子の様にくっついてきます。
チェーンアイゼンも何度か外れました。
斜面を登りきると沢が流れていて湿原のような場所になります。
ここで水を汲んでいる方と会話を交わして私も水を補給しました。
イザルガ岳の分岐を越えて
静高平の木道を進んでいきます。
やーーーーっと光岳小屋が見えました!
長ーーーーーかった!
日が暮れる前に何とか光岳小屋に到着しました。
山頂は明日にすることにして小屋わきの雪のない場所にテントを張り1日目は終わりです。
今の私にはかなりハードな一日になりました。
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